富裕層が欲しがる最強ヘッジファンドランキング

ファンド投資

2018-12-25

資産運用を行うなら誰もがプラスのリターンを狙って投資を行うのは当たり前のことです。しかし、その利益をどんな状況においても得ていくというのは容易なことではありません。

例えば世界的にマーケットが弱い動きを続けているシーンでは、多くの投資家が損失を被ることでしょう。

 

2009年のリーマンショック、2015年のチャイナショック、そして2018年に入ってからの株式市場の調整と、そういったタイミングは少なくありません。

そのようなシーンでも利益を上げることを追求するのが「ヘッジファンド」です。

 

通常の投資信託(ファンド)とは異なり、様々な投資戦略を用いて「絶対収益」を狙うヘッジファンドは資産運用を行うにあたり知っておかねばならない存在だと言えます。

 

そこで今回の記事ではヘッジファンドの特徴について見ていくとともに、国内外の著名ヘッジファンドとその活動についてチェックしていきましょう。

1、ヘッジファンドを富裕層が支持する理由は?

 

基本的にヘッジファンドは私募型(多くの投資信託は公募型)、そして数千万~の運用資金を最低投資金額として設けているところが多いです。

当記事のタイトルにもあるように、富裕層向けの金融商品だということです。

 

株式でも不動産でもなく、ヘッジファンドを富裕層が支持する大きな理由は、前述したような「絶対収益」を狙って投資を行う点にあります。

 

通常の投資信託であれば、決められた商品をポートフォリオに組み込み、ベンチマークを上回るようなパフォーマンスを出せればよい、といった投資方針が多いのですが、ヘッジファンドの場合はどんな戦略を使ってでもリターンを狙いにいくという大きな特徴があります。

ヘッジファンドが用いるいくつかの投資戦略についてピックアップして見ていきましょう。

(1)ロング・ショート

ロングは買い、ショートは売りを表す投資用語です。ロング・ショートは、上がりそうな株を買い、下がりそうな株を売る(空売りする)戦略で、どちらかをもう一方のヘッジとして利用する場合も多いとされています。

 

個人投資家、そして多くの投資信託は買いポジションでポートフォリオを構成し、下落相場における守りの戦略は現金ポジションを増やすのみ、というケースが多いですが、ロング・ショートのように空売りを上手く組み合わせることが出来ると下げ相場においても利益を追求することが可能です

(2)イベントドリブン

イベントドリブンは広義で使われる言葉です。個別企業の大幅な業績修正やM&A、TOBなどのイベントが起きることを見越してあらかじめポジションをとっておき、大きく株価が動いたときのリターンを狙うことを指します。

 

大きな金融政策であるFOMC政策金利の発表などのあとの相場環境を見越してポジションを動かすこともイベントドリブンに当てはまります。何らかのイベントが起きること、そしてその後の株価・業績の動きを予測して買い・売りのポジションを取ることをイベントドリブンと理解しておけばよいでしょう。

(3)グローバル・マクロ

グローバル・マクロは、最も原則的かつ普遍的な投資戦略かもしれません。マクロな経済・市況・政治などの流れを読み、様々な金融商品をポートフォリオに組み入れ売買を行います。

 

我々個人投資家も少なからずニュースなどを見ながら経済の流れを意識しつつ投資を行っている部分はありますが、それをよりハイレベルで行うのがヘッジファンドです。

 

2018年に入り、アメリカの金融政策(政策金利引き上げ)がやや変調を迎えるなか、その動きが米国株に大きなマイナスの影響をもたらすと世界最大のヘッジファンドを運営するレイ・ダリオが今年初めから警鐘を鳴らしています。

 

(4)マルチストラテジー

マルチストラテジー、とは和訳すると「複数戦略」の意ですが、読んで字のごとく様々な投資環境に対応できるよう、色々な戦略を持って資産運用に臨もうということです。

 

これまで紹介してきたロング・ショート、イベントドリブン、グローバル・マクロのほか、マネージド・フューチャーズ(CTA)、アービトラージなども有名な戦略です。その時々にあった投資手法を用い、パフォーマンスを最大化させる試みを持っているわけです。

 

ここまで紹介してきたように、ヘッジファンドの最も大きな魅力は色々な戦略を用いることによる絶対収益追求です。

なかには年間+50%以上のリターンをたたき出すファンドも存在しており、富裕層の中での注目度はかなり高いと言えるでしょう。

2、世界のヘッジファンドランキング

 

ヘッジファンドは世界に数多く存在しており、中でも先に少し触れたレイ・ダリオの「Bridgewater Associates」は世界で最も大きなヘッジファンドとして知られています。

ここでは、アメリカの大手ヘッジファンドトップ10について見ていきます。

(1)1位:Bridgewater Associates

レイ・ダリオが率いるBridgewater Associatesは、世界屈指のヘッジファンド。グローバル・マクロを基本戦略に掲げ、2008年のリーマンショック時にもプラスの成績をたたき出したことは有名な話です。様々な機関投資家をクライアントに抱えているため、そのファンド規模も非常に大きくなっています。

(2)2位:AQR Capital Management

シカゴ、ロサンゼルス、ボストン、香港などに拠点を構えるAQR Capital Managementは、定量分析(データ分析)を用いるクオンツ・ファンドの代表格。また2018年11g多雨には日本拠点の設立も発表しています。1位のBridgewater Associatesに規模では劣るものの、独自の投資戦略を用いて高いパフォーマンスを残しています。

(3)3位:Man Group

Man Groupはイギリスに本拠地を構えるヘッジファンド。イギリスの株価指数であるFTSE100にも20年以上前から採用されており、AUMは1090億ドル規模。Man Groupの戦略の一つとしてあるのがCTA(マネージド・フューチャーズ)で、アルゴリズム取引を用いながら毎年高いリターンをあげています。

(4)4位:Renaissance Technologies

Renaissance(ルネッサンス)もブラックロック、エリオットと同様に日本で有名なヘッジファンドです。ルネッサンスは日本株に大量保有報告書を出すこともかなり多いのですが、短期間で売り抜けをすることが多いため個人投資家からは怪訝な目で見られがちです。数学モデルを使った取引スタイルのため、通常の株式投資とは一線を画した収益獲得方法があるのかもしれません。

(5)5位:Two Sigma Investments

ニューヨークで2001年に設立。買い・売りの二つの取引手法を用いることからこのファンド名がついたとされています。設立者の一人であるジョン・オーバーデックは、16歳のときに国際数学オリンピックで銀メダルを受賞。そういった経歴を活かし、AI運用を積極的に行うファンドとして名が知られています。

(6)6位:Millennium Management

1989年に3500万ドルの資産でファンドをスタート後、2018年3月にはAUMが360億ドルの規模まで成長。10位のWinton Groupと同じく世界各地に拠点を持っており、東京にも支店を構えています。

(7)7位:Elliott Management Corporation

Elliottも9位のブラックロックと同じく、日本でも名が通っているファンドと言えるのではないでしょうか。「物言う株主(アクティビスト)」としての活動も知られており、日立国際電気 <6756>の大量保有が2017年報じられました。「ディストレス戦略」と呼ばれる、不良債権に投資を行い価値復活を狙う投資手法を用いるファンドとしても有名です。

(8)8位:The Baupost Group

本社をボストン、ロンドンに構えるBaupost Groupは1982年に設立。AUM(Assets Under Management、運用残高)は310億ドルで、東芝の米電力に関係する取引を行ったことも話題となりました。

(9)9位:BlackRock

BlackRockの名を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。日本株の大量保有報告書も度々目にし、2018年9月には違法なローン貸付で話題を集めたスルガ銀行の株式を売却したことが話題になりました。2018年に入って大量保有報告書を100回以上提出、ブラックロックの名を冠した投資信託が日本でも販売されているなど、海外のヘッジファンドでありながら日本にも馴染みが深いと言えるでしょう。保有する金融資産は2018年2月現在あわせて6.3兆ドルとされています。

(10)10位:Winton Group

Winton Groupはイギリスのヘッジファンドで、1997年にロンドンで設立されました。アメリカ、中国、ほか日本にも拠点を持っており、270億ドルの運用資産を保有するとされています。

3、日本のヘッジファンド

 

先の項目では世界のヘッジファンドに目を向けてきましたが、日本のヘッジファンドにも注目していきましょう。

Azucar Asset Management

Azucar Asset Management

これまでの金融危機・リスクを顧みながら、ダウンサイド(下落幅)を限定的に、かつ高いリターンを出すことを目的としたファンドです。投資対象は幅広く、米債券、インドの金融商品、日本株など、アップサイドを十分に見込めるような投資先の選定を行っています。

4、下落局面の強い味方

 

ここまでヘッジファンドの特徴、そして国内外のヘッジファンドについて見てきましたがいかがでしたでしょうか。

いかなるシーンでも利益を追求するヘッジファンドは、これからの長期相場の下落局面においても強い味方となると言えるでしょう。

 

前述したようにレイ・ダリオはここからの米株の下落相場突入を予測していますが、そういった際の資金の振り分け先としてヘッジファンドは優秀と考えられるのではないでしょうか。

 

 

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