• ホーム
  • 株式
  • ファンドマネージャーの仕事内容とは?投資信託の具体的な2つの運用方法や、アナリストとの違いも紹介!

ファンドマネージャーの仕事内容とは?投資信託の具体的な2つの運用方法や、アナリストとの違いも紹介!

株式

2019-6-23

「ファンドマネージャーってよく聞くけどどんな仕事してるのかな?」

 

ファンドマネージャーがどのような仕事で、私たちが預けている資産をどのように運用しているのかは気になるところですよね。

 

結論から紹介すると、ファンドマネージャーは投資信託会社など運用会社で勤務しています。

 

ディーラー・アナリストと協力して、ファンドの投資益を増やすのがファンドマネージャーの主な仕事です。

 

「ファンドマネージャーって大金を運用して、給料も高いしカッコイイな!」

 

と思うかもしれませんが、事務作業・会議などの地味な作業の連続です。

 

さらに顧客からの大金を失ってはいけないプレッシャーに常に感じるためストレスフルな仕事です。

 

ファンドマネージャーは、やりがいがある仕事なのか?それともプレッシャー・ストレスが多く不人気な仕事なのか?

 

  • ファンドマネージャーの仕事内容
  • ファンドマネージャーの資金の運用手法
  • 仕事が内容を知るためのオススメの本
  • 日本で有名なファンドマネージャー

 

などを紹介していきます!ファンドマネージャーのことを知りたいアナタは参考にしてください。

 

1、ファンドマネージャーの仕事とは?投資家から預かった資金を運用

 

ファンドマネージャーとは、投資家から預かった資金を株や債券などの金融資産で運用する専門家です。

主に、投資信託会社、信託銀行、保険会社などの金融機関やヘッジファンドなどファンド会社で働くことになります。

 

ファンドマネージャーの仕事は、投資計画を立てて実行することです。基本的に証券会社に注文をだしたり、マクロ経済や個別銘柄の分析をしたりすることはありません。

ただし、個別銘柄の分析を行う「アナリスト」を兼ねているファンドマネージャーもいます。

 

投資銘柄を決めたり、銘柄の管理(ポートフォリオ)を行ったりするのが本来の仕事となっています。また、最近ではファンドの情報開示が重要となっているので、投資家向けに定期レポートを作成することもあります。

2、ファンドマネージャーの運用方法。相対収益と絶対収益で異なる運用手法

 

それでは、ファンドの運用方法を見てみましょう

(1)相対収益運用

相対収益運用とは、対象企業の調査や研究を行い、日経平均株価やTOPIXなどベンチマークを上回る運用成績を目指す運用です。「アクティブ運用」とも呼ばれ、主に次の4つの運用手法があります。

①トップダウンアプローチ

景気や金利などマクロ経済から分析し、その結果にもとづいて対象銘柄を決めていく手法です。

 

②ボトムアップアプローチ

個別企業に対する調査を行い、その結果にもとづいて組入れ対象となる銘柄を選択していく手法です。

 

③グロース戦略

株価の水準より、売上高や利益の伸び率など将来の成長性が期待できる銘柄に投資する手法です。

 

④バリュー投資

PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標をもとに株価を分析し、割安と判断される銘柄に投資する手法です。

相対運用では、ポートフォリオが10%下落しても、TOPIXなどのベンチマークが15%下落していれば、優秀な成績となります。

(2)絶対収益運用

相対運用がベンチマークを上回ったかどうか(プラス・マイナスは関係なし)に対し、絶対運用は相場の状況に関わらず、運用パフォーマンスがプラスになることを目指します。

絶対運用の代表が「ヘッジファンド」です。

 

ヘッジファンドは株式や債券などの現物資産だけでなく、先物やオプションなどデリバティブも駆使して上げ相場だけでなく、下げ相場でも利益を狙います。主な投資手法は次の3つです。

 

①株式ロング・ショート

株式の買い(ロング)と売り(ショート)のポジションを同時に取る戦略です。ヘッジファンドで最も多い手法です。業績や株価などから割安な銘柄を買い、割高な銘柄を売って、株価が修正された時点でポジションを解消して利益を得ます。

 

②グローバル・マクロ

世界経済の見通しをもとに世界中で株式や商品(コモディティ―)など多様な現物・先物でポジションを取ります。ジョージ・ソロス氏のクオンタムファンドが有名です。

 

③マネージド・フューチャー

商品投資顧問(CTA)とも呼ばれ、世界中の株式先物や商品先物など主にデリバティブを駆使して利益を狙います。各金融商品の相関関係をコンピュータで割りだし、プログラミング売買で高速発注しているのが特徴です。

3、ファンドマネージャーの1日の仕事の流れ

 

運用方法の違いや人によって異なりますが、金融機関に勤める日本株ファンドマネージャーの1日は次のようになります。

 

6:00 起床

前日のNY市場の値動きをロイターやブルームバーグなどのニュースサイトで確認。テレビ東京のモーニングサテライトをチェック。

7:30 出社

日経新聞やウオールストリートジャーナルなど経済紙を読んだり、証券会社から送られてくるレポートをチェックしたりします。そして、ファンドのパフォーマンスを確認します。

8:00 ミーティング

昨日の相場を振り返った後、アナリストの取材内容な決算、保有銘柄のニュースなどを報告します。特に決算発表シーズンは会議が長くなります。

9:00 相場開始

保有銘柄の株価を確認します。大きな値動きがあればアナリストに確認します。

10:00~12:30 アナリストミーティング

午前中は社外のアナリストとミーティングを行い、情報収集に努めます。証券会社主催のランチミーティングなどもあります。

13:00~17:00 投資家向けレポートの作成・企業の取材や決算説明会

ファンドマネージャーの業務に専念している場合は、デスクワークで投資家向けのレポート作成や、銘柄分析に時間を費やします。一方、アナリストを兼ねている場合は、投資対象の企業に訪問したり、決算説明会などに自ら出席したりする場合もあります。

17:00~

海外市場を確認しながら、新規銘柄の買付けを検討し、必用な情報を発注シートに入力して売買注文をだすトレーダーに伝えます。退社時間は相場環境や会社によって異なります。

4、ファンドマネージャーとアナリストの違いは?銘柄発掘の情報提供はアナリストの仕事

ファンドマネージャーは、銘柄の決定から、どの程度の株数を購入するかを考え、ポートフォリオ(銘柄の組み合わせ)を決定します。ですから、ポートフォリオマネージャーとも呼ばれています。

 

銘柄を自ら見つけることもありますが、銘柄の発掘はアナリストが行うのが一般的です。つまり、ファンドマネージャーが投資先を選定する際の情報提供を行うのがアナリストの役割です。

 

アナリストは主に3つに分類されます。

1.リサーチアナリスト:企業や産業の調査を行うアナリスト

2.エコノミスト:経済分析を専門とするアナリスト

3.クオンツアナリスト:計量分析(統計学)を得意とするアナリスト

ファンドマネージャーはアナリストの分析をもとに銘柄を決めていきます。

5、日本国内の有名なファンドマネージャー澤上篤人氏/藤野英人氏を紹介

 

ファンドマネージャーと呼ばれる人たちはどのぐらいいるのでしょうか? 一般社団法人日本投資顧問協会の投資顧問要覧(平成29年3月末)では、ファンドマネージャーが2,140人となっています。

 

ここに計上されているのは、登録されている資産運用会社のみで、未登録の会社もありますし、海外で活躍しているファンドマネージャーもいますが、国内では大体2,000人ほどと考えられます。

 

その中でも有名なファンドマネージャーを紹介します。

 

(1)澤上篤人(さわかみ投信)

 

日本における長期投資のパイオニアです。1999年、日本初の独立系投資信託会社「さわかみ投信」を設立し「さわかみファンド」の運用で純資産3,000億円、顧客数は12万人を超えます。

現在はさわかみ投信会長として、長期投資の啓蒙活動に精を出しています。

運用方針は、経済の大きなうねりをとらえて先取り投資することを基本としています。その時点でもっとも割安と考えられる銘柄に集中投資。そして「バイ・アンド・ホールド」の長期投資を行います。

 

アナリストによる地道なリサーチを重視していて、企業訪問や財務分析など、さわかみファンド専任のアナリストが徹底的にリサーチを行っています。

(2)藤野英人(レオス・キャピタルワークス)

 

レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみ投信」、「ひふみプラス」、「ひふみ年金」は、3本合計の純資産総額が2019年1月末時点で7,200億円前後。日本を代表する投資信託になっています。

 

ひふみも長期投資を行っています。財務諸表や株価情報などの定量分析、経営方針や事業戦略など数値に現れない定性分析の両面から徹底的な調査・分析を行い、どのような市場環境でも独自要因で成長を遂げる企業を発掘することを目指します。

 

「顔の見える運用」として、ファンドマネージャーの藤野氏だけでなく、銘柄を分析するアナリスト一人一人の運用方針や仕事に対する姿勢などをホームページで確認することができます。

 

6、ファンドマネージャーの仕事内容がよく分かるオススメの本2冊紹介

 

実際にファンドマネージャーが書いた本を2冊紹介します。ファンドマネージャーがどのように銘柄を選定して運用方針を決めているのかがよくわかります。

 

(1)東大卒のファンドマネージャーはなぜいないのか

 

住友信託銀行や三和アセットマネジメントなどでファンドマネージャーを務めた渡辺博文氏による著書です。ファンドマネージャーに東大卒が少ない原因を考え、投資家が成功する秘訣を探っています。以下のような原因があると述べています。

 

1.プライドが高い

2.頭の回転が高い

3.ロジカルシンキングに欠ける

 

渡辺氏も早稲田大学卒業で高い学歴ですが、東大卒は、それよりもエリート意識が高く、失敗を認めたがらないところがファンドマネージャーには向いていないと書いています。

 

確かにファンドマネージャーは勝ち続けることが難しい仕事です。相場環境によっては損失を受け入れなければなりません。そういったときに、「自分が正しくて、相場が間違っている」と考えては、損失が膨らんでいきます。

 

東大卒というよりも、相場を素直に見られる目(投資センス)を持てるかどうかが大切だと考えます。

 

(2)カリスマ・ファンド・マネージャーの投資極意

 

著者のアンソニー・ボルトンは、フィデリティのロンドン拠点初のファンドマネージャーです。

四半世紀にわたり年率20%以上の運用成績を記録しました。ピーター・リンチやウォーレン・バフェットなど米国のファンドマネージャーは有名なものの、欧州のファンドマネージャーの名前を知っている人は少ないと思います。

 

銘柄の発掘方法から運用哲学まで、アンソニー・ボルトンの考え方がよくわかります。ピーター・リンチやウォーレン・バフェット同様、投資先企業のことを徹底的に調べ、インデックスを気にしない、株価が割安の時に投資するなど、長期バリュー投資を徹底しています。カリスマ・ファンド・マネージャーの投資哲学を学べる1冊です。

関連記事一覧